2018.04.16
『住宅の気密測定をやってみた話』

30688518_2360985927248681_4323001909045624832_n
大変ご無沙汰しております!
ブログを更新せずにおよそ一年。。。

満開だった桜も散り一日一日暖かくなる日々ですが、いかがお過ごしでしょうか?
実はろく設計室で、この『高気密高断熱』『パッシブデザイン』を強く意識して設計監理した初めての住宅が、この春竣工しました。
2015年に勉強し出しておよそ3年。「高気密高断熱のパッシブハウス」を設計した経緯を書いてみたいと思います。

このお話は長くなりそうなので、シリーズ化?して少しずつお話し出来ればと思っていますので、今回は高気密住宅の基準数値「C値」を確かめる『気密測定』のお話です。

ところで、皆さんは皆様は『高気密高断熱住宅』『パッシブデザイン』と言う言葉はご存知でしょうか?

僕は数年前までは、正直言葉を知っているだけであまり興味が無かったのですが、2015年4月に建築基準法の改正省エネ法が施行された事により、断熱をしっかり施工した建築物しか建てれなくなると言う危機感から断熱設計を勉強し始めました。この事がキッカケでこの言葉をより認識する事になりました。

さて、何から勉強すれば良いのか? 何かいいアプリケーションソフトは無いのか?とネットサーフィンをしていた所、『エナジーズー』と言う温熱計算ソフトに辿り着きました。そのソフトの事を調べてみると作っているのは、八人力の仲間である「FANFARE(当時はソフト部門はCRM)」では無いですか!

早速梶原さんに連絡を取り、エナジーズーの説明を受けました。その時はソフトを導入するには至らなかったのですが、その時に開発者の「野池政弘さん」を教えて頂きました。そして、野池さんから直接パッシブデザインを学ぶワークショップが名古屋で開催されると聞き、全5回のワークショップを受講しました。 この時に、パッシブデザイン、温熱環境、高気密、高断熱を体系立てて初めて勉強したのです。その後は「パッシブハウスジャパン」出版の本や先駆者である「西方里見さん」の本などを読みあさり、日々バージョンアップしながら、今に至ります。

この中の、『高気密住宅』とは、縦長い日本は北から南まで地域に寄りますが、一般的には『C値』2〜5cm2/m2以下の住宅の事を言うようです。

では『C値』とは? 『C値』とは想定床面積に対する隙間相当面積を言います。(詳しくはネットで検索してみてください。汗)

それまで、住宅の断熱を考える際、断熱材の性能や厚さばかりに目がいっていたので『高気密住宅』や『C値』と言う考え方は目から鱗でした。気密を増す事に寄って空気を動かさない事。対流を無くす事。漏気を減らす事がとても大事なのだと知りました。
どういう事かと言うと、先ずは一番の断熱物質は乾燥空気であり、断熱材はこの空気を以下に保持(動かさない事)出来るかが性能に直結している。と言う事を学びました。要するに沢山空気を溜め込んでその空気を動かさない事がとても大切だと知ったのです。
そこで空気を動かさない為に、家の隙間を少なくして行く事が必要になり、その隙間の大きさを表す数値が『C値』と言う事になるのです。
そして、そのC値を調べる検査が今回行った「気密検査」です。

前置きが長くなりましたが、これからが今回の本題です。
検査には第一種換気のメーカーである「マーベックス」さんにご協力頂きました。家に存在する見えない隙間の大きさを測定するので、先ずは台所換気扇のフード等、構造上仕方ない穴を丁寧に塞いで行きます。

DSC_9544

塞ぎ終わったら測定開始。なんだか重々しい機械を窓に設置して、家内の空気を減圧して行きます。

DSC_9548DSC_9547

 

 

この日は八人力のメンバーn+architectsの中村さんが見学に来られました。初めて見る測定を肴に色々とディスカッション。

30656993_2360986510581956_4657268003828662272_n

「別に僕たちが悪い事は全くないのですが、いい数値が出なかった時は何だか申し訳ない気持ちになります。」っていうマーベックスさんの言葉。
「いい数値が出ないのは機械や測定方法ではなくて、その現場の施工の結果なのにね〜」と言いながら、皆んなで爆笑。

とは言いつつ、真剣な後ろ姿のマーベックスさん。

30726632_2360986193915321_7729131203516694528_n

結果が気になっているのが、ヒシヒシと伝わってきます。笑

で、出た結果は。
『0.4』

数値は四捨五入するので、正確には0.3台です。
初めてにしてはとても優秀な数値。
『高気密住宅』の完成です。
僕もマーベックスさんも胸を撫で下ろしました。笑